on-ordの日記

土木遺産など、出先で見たもののメモです。

旧遠登志橋(愛媛県新居浜市立川町)

住友別子銅山関連の橋で、かつては生活道路と坑水路が併設されていたそうだ。

明治38年の鋼アーチで、現存するものでは最も古いとされている。近代土木遺産Bランクで、登録有形文化財にも指定されている。

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アーチへの負荷を避けるために架設された吊り橋が真上にあり、渡ることができるようになっている。

 

橋へは、県道47号から分かれる遊歩道で来られる。
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遊歩道を行く。片洞門風の側壁に、往時が偲ばれる。
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石積みや煉瓦がちらほらあるが当時からのものもあるのだろうか。

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やがて姿が見えるものの、木々が鬱蒼としているため全貌はよく見えない。

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上にある吊り橋が現遠登志橋で、平成5年架設されている。

袂に銘板があり、製作は住友建設株式会社となっている。やはり今でも住友のお膝元なんでしょう。

現橋の親柱には登録有形文化財と近代化産業遺産のプレートもあった。

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吊り橋とアーチは接していないようだ。

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吊り橋の主塔。

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橋台は石積み。

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橋は小女郎川に架かる。

撮影:2020/12/3