on-ordの日記

土木遺産など、出先で見たもののメモです。

穂積橋(愛媛県宇和島市)

宇和島城とJR宇和島駅の中間ぐらいにある橋で、古地図で見ると、城下町のちょうど端の方に位置している。

昭和5年のに木橋から架け替えられた橋で、宇和島出身の法学者「穂積」にちなんで名付けられたが、先代は本開橋といったらしい。

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橋の両詰には、ガス燈がある。
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撮影日:2023/7/29

 

中橋(和歌山市)

和歌山城に行こうと、少し離れた城北公園地下駐車場から向かう途中に、良い雰囲気のトラス橋があった。ピン結合なので、戦前の古いものかと思ったが、親柱には昭和28年とあった。戦後のものにしては珍しいなと思っていたが、どうも明治の頃の鉄道橋を転用したものらしい。

この日は市内でマラソン大会が行われており、目的の和歌山城から少し離れたところに駐車したのが、ちょうど良い散策になった。橋は和歌山城の外堀の一つであった市堀川に架かっている。

橋からは和歌山城がよく見える。

 

撮影日:2023/12/17

由良川橋梁(京都府舞鶴市/宮津市)

大正13年に開通した、現京都丹後鉄道宮舞線由良川橋梁。河口の近くを渡る。

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川というより、このあたりはもう海という感じ。

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550mと長いので、全部が一度に収まらなかった。

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ローソン宮津由良店前付近で撮影。

撮影:2022/4/13

垪和簡易郵便局(岡山県久米郡美咲町栃原)

県道30号の沿線にある垪和簡易郵便局(はが)。

前を通る県道は1954年に竣工した旭川ダムの建設に伴う付替え道のなので、その頃の建設ではないでしょうか。

ダム建設以前の地図を見ると、現在の建物の少し西、今は旭川湖に水没しているであろう位置に郵便マークがあるので、ダム建設時にこちらに移ったと思われます。木製の窓枠がいい。

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同じ県道沿いに稲目橋稲目トンネルがある。

撮影:2021/5/9

千原大橋(岡山県新見市)

国道180号の旧道にあるRC開腹アーチの橋。竣工は昭和28年。

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橋の南詰より。親柱、高欄は地味な印象。

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開腹アーチ。やはり横姿を見ないと分からない。

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千原大橋とある。

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昭和二十八年八月竣功。

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橋の北詰より。

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少し遠いが横から眺めてみた。川は高梁川で、新見市鳥取県の日野町の県境である明智峠の手前のあたりを源流としている。

このあたりはまだ割と上流側ということもあってか、渓流のような趣きもある。橋の少し上流には千屋ダムがある。

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道沿いに行くとささやかな橋がかかっていた。

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橋の袂に石碑が立っていた。

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架橋碑とある。「流失 昭和九年九月」「竣工 昭和十一年十一月」という言葉が読める。

昭和9年9月ということは、室戸台風の被害なのだろう。高梁川には、下流に田井橋や方谷橋など、長さが100m近い室戸台風の復興事業の橋があり、選奨土木遺産にも認定されているが、こういう流れの場所でも被害が出ていたということか。

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碑にある橋は、この橋の先代と思われる。

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先ほどの橋からしばらく行くと旧道へ合流できた。写真は道中の風景で、中央のあたりが千原大橋の南詰。落ち着く風景ではある。

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撮影:2021/6/25