岡山市と高松市を結ぶ国道30号の旧道。国道は瀬戸内海を航路で渡るが(宇野港ー高松港)、岡山県側の宇野港が整備されたのは1909年(明治42年)のこと。明治国道(31号)の頃は、岡山と香川間は下津井ー丸亀を経由していたようだが、大正国道(22号)では宇野町を経由するようになっている。この橋を通る道は古くから街道のようで、明治の地形図では県道として描かれていたのが、大正の地形図では「四國街道」と国道の表記で描かれている。
橋は2径間のRC桁橋で、竣工年は分からない。市の道路橋長寿命化でも竣工年は不明となっていた。たぶん昭和初期くらいのような感じがする。
国道の橋として整備されたのだろうか。
薄れているが、吉原橋とある。
特徴的なのは親柱のてっぺんのこのボーリング球。他の親柱にもあったようだが、今はこの一つだけ。
写りがわるいけど、橋台は石積みだった。橋は秀天川に架かる。
撮影:2021/1/17