昭和2年に竣工した国道53号の旧道の橋。
高欄の窓はすべて空っぽで、おそらくは鋳鉄製グリルが嵌っていたのが戦時中に回収されたということなんでしょうか。
国道53号津山バイパスに接続する「津山南道路」がおおよそこのあたりを通るようで、橋の前後にあった民家などは立ち退いてしまい物寂しい景色になってしまっている。岡山シティミュージアムの橋博物館の藤ノ棚橋のページの写真では民家があった頃の様子が分かる。
津山南道路ができると旧道はつぶれてしまいそうだが、この橋は残るのだろうか。詳しい計画は分からないけれど、新しい橋がこのほぼ真上に来るような感じになりそう。
沿線の家は立ち退いて、道路用地らしい囲いも見える。
写真の奥は、現国道53号。
親柱の側面に昭和二年三月架換とある。
橋脚の2連アーチがいい感じ。
橋の北詰から。
撮影:2021/1/23